「年」の語源は「稲」、「稲作」によるといわれます。古くは「稲」、「稲が実ること」を「とし」と呼んでいたことから、
稲を栽培し収穫する周期を意味する語に「年」を用いるようになったことが起源とされています。
神道の言い伝えの中には歳神様(年神様)という五穀豊穣をつかさどる神様がいます。
古代において主に農耕を生業としていた日本人は、広く歳神様を信仰していました。
お米の収穫後には脱穀済みのわら(みとりわら)でつくったしめ縄を飾り、
天地の恵みへの感謝と喜びを歳神様に捧げ、来季の豊年万作を祈りました。
歳神様がもたらす五穀豊穣の恩恵は、時代とともにその意味を広げ、豊かさや家庭の幸福を表すようになりました。
農業を営まずとも人々は、新年が「実り豊かな年」であることを歳神様に祈願しています。
歳神様は初日の出とともに現れるといわれています。古くから日本人は、元日には家屋に歳神様を迎え、その年の五穀豊穣を祈願してきました。
玄関や窓などに正月飾りを飾るのは、その場所が清らかで神聖な場所であることを示す為であり、
正月飾りは歳神様を迎える準備ができた目印として用いられています。
竹治郎では、正月飾りに「国産のわら」を使用しており、また製作は全て国内において手作りで行っております。
日本の水と大地に育まれた「国産のわら」で正月飾りを形づくることによって、
日本の「実りと豊かさの証」をあらわしました。
〆縄は神棚に、〆飾りは玄関や室内のドア、日頃お世話になっている所に飾ります。
お正月の準備を始める「正月事始め」の12月13日から28日の間に飾り始め、翌年の1月7日の松の内まで飾ります。
(飾る期間は地域により異なります。)
1月7日の松の内を過ぎたらお飾りを外し、左義長(どんど焼き)と呼ばれる火祭りで、歳神様を天におもどしします。
(飾る期間は地域により異なります。)
基本は地域のゴミ処理方法にしたがって処分します
(神様はそんなことで怒ったりしないそうです)。
その際にはお正月飾りをお塩で清めた後、新聞紙や大きな紙で包み、出来れば他のゴミとは違う袋にお正月飾りだけ入れて処分しましょう。